平成24年度活動報告

【2013年1月更新】

多職種連携の課題に対する解決策の抽出

「かごしま多職種連携勉強会」と称し一般の方の参加も含む勉強会を年間4回開催

第1回 2012年7月7日(土)講師:中野一司 196名参加
第2回 2012年9月22日(土) 講師:村上智彦 156名参加
第3回 2012年11月17日(土)講師:伊関友伸 57名参加
第4回 2013年3月2日(土)講師:上野千鶴子
現在まで3回実施(うち一回はグループワーク)参加者は専門職だけでなく、行政やマスコミ等、また一般からも参加があり多方面に及ぶ勉強会となった。参加者からの反響もアンケートを通して多く寄せられた。

多職種連携の課題に対する解決策の抽出
多職種連携の課題に対する解決策の抽出

第2回かごしま多職種連携勉強会

第2回かごしま多職種連携勉強会にてアンケートで寄せられた問題点(回収率89.4%)

  • 一般的に在宅医療についての意識が低いため、在宅サービスの導入に困難な事がある(作業療法士)
  • 医師とゆっくり話す機会が少ない、医師と連携を取るのはなんとなくハードルが高いと思っている(ケアマネージャー)
  • 全ての職種の方がそれぞれ持っている患者さんの情報がリアルタイムで共有できるようになれば・・・(歯科医師)
  • 他職種とのコミュニケーション不足にて援助する際統一が図れていない(看護師)・・・等

情報共有、職種間の隔たり、連携の取り方、教育・学びの場、住民への啓蒙や広報

第3回かごしま多職種連携勉強会

各職種が均等に入るようにグループ分けを行い、その後KJ法にて課題、解決策の抽出をした。
出された解決策はグループ毎に発表し共通認識とした。

第3回かごしま多職種連携勉強会
第3回かごしま多職種連携勉強会

参加者の内訳

医師 6 ソーシャルワーカー 7
歯科医師 4 リハビリスタッフ 1
薬剤師 2 ケアスタッフ 1
看護師 9 行政関係 2
ケアマネージャー(包括支援センター含) 13 その他 12
57
グループ発表の様子
グループ発表の様子

問題点・課題

  • 地域により格差がある(サービス内容・質・資源など)
  • 行政の在宅への取り組み、連携不足
  • 患者、家族はじめ地域住民への普及・啓発の不足
  • 医療機関、介護事業所の在宅への認識の違い、知識不足
  • 共通言語の不足、連携の障害
  • 高齢化、介護者の不足
  • スタッフの待遇、労働環境・・・等

各グループから出された解決策や提案(一部)

解決策

  • 市民への在宅勉強会をする
  • 市民講座をする
  • 利用者の情報を共有できるネットワーク作り
  • 業界と行政の交流の場をつくる
  • 在宅医療連携の為の研修制度
  • 高齢化集落の弱みを互助共助で支える
  • 行政主体で情報共有できる場を作る
  • 介護支援事業所のメンタルヘルスケアを支援する講演会や意見交換会の場を作る・・・等
各グループから出された解決策や提案
各グループから出された解決策や提案
   
各グループから出された解決策や提案
各グループから出された解決策や提案
各グループから出された解決策や提案(一部)

在宅医療従事者の負担軽減の支援

診診連携カンファレンスの様子

診診連携カンファレンスの様子
診診連携カンファレンスの様子
カンファレンス1回/月 ナカノ在宅医療クリニックにて(強化型在宅療養支援診療所)
Iクリニック:医師・事務長
ナカノ在宅医療クリニック:医師・事務長・看護師・社会福祉士

効率的な医療提供の為の多職種連携

服薬カンファレンスの様子
服薬カンファレンスの様子
  • 服薬カンファレンス(1回/月 訪問服薬指導を行う調剤薬局と開催)
  • 退院前共同指導(随時)
  • 医療機関・居宅介護支援事業所へのアウトリーチ
  • 地域ケア会議への参加(予定)
  • 診診連携カンファレンス

効率的な医療提供の為の多職種連携

摂食・嚥下合同カンファレンス、診療
摂食・嚥下合同カンファレンス、診療
摂食・嚥下合同カンファレンス、診療(NNO)

在宅医療に関する地域住民の普及啓発

西地区在宅医療懇話会

西地区在宅医療懇話会
西地区在宅医療懇話会

日時:平成24年12月1日(土)14:00~15:30
場所:伊敷脇田公民館
参加者:25名(60代~80代)
周知方法:地域の民生委員へ協力依頼、町内会へ趣旨を説明し回覧板にて配布地域包括支援センター(担当区)へのアナウンス等

アンケートに寄せられた声(一部抜粋)

  • カタカナが多い
  • 在宅医療の事が良く判りました
  • 生と人について良く話して頂きました。死が怖くありません。

勉強会・懇話会を開催してみて

来場される方は在宅医療について元々ある程度関心を持っていたり興味のある方が多い

今後の課題

  • 今ある関心をどのように深めていくか
  • 関心を持たない層に少しでも興味を持って貰えるようどのように啓発していくか

今後の活動計画

  • 2/23(土) 武岡

 上記の地区でも開催予定

効率的な医療提供の為の多職種連携

医療機関の地域連携室や居宅介護支援事業所を訪問し、退院調整時に抱える問題や在宅医療導入について困った点などを聞き取り、今後の連携活動にフィードバックしている。

聞き取りで挙げられた問題点

  • 院内での温度差を感じる、退院へ向けての情報の共有など院内での連携不足
  • 在宅医療に向けてどのような情報提供をしたら良いか
  • 在宅医療導入の早い段階で連携を取る事ができたら良い・・・等

在宅医療に従事する人材育成

看護学生
看護学生

研修・実習受け入れ状況(年間)

研修医:12名
医学部生実習1箇所:10名
看護実習2箇所:6名
訪問看護養成講習会実習:2名
医師、看護師ほか、30名
行政職・メディア他多数


講演会・勉強会・学生講義多数

訪問看護実習
訪問診療同行
訪問看護実習
訪問診療同行

平成24年度 在宅チーム医療人材育成事業 地域リーダー研修

平成24年度 在宅チーム医療人材育成事業 地域リーダー研修
平成24年度 在宅チーム医療人材育成事業 地域リーダー研修
   
平成24年度 在宅チーム医療人材育成事業 地域リーダー研修
平成24年度 在宅チーム医療人材育成事業 地域リーダー研修

ICTの積極的活用

医療法人ナカノ会ホームページ

平成24年12月12日
ご覧頂いているホームページのリニューアルを行いました

 URL:http://nakanozaitaku.jp/


多職種連携クラウドシステム(株式会社カナミックネットワーク)導入勉強会
(平成24年11月26日県医師会館)

医療介護福祉職:約70名参加
ipadを実際扱いながら
医療介護福祉職:約70名参加
ipadを実際扱いながら
株式会社カナミックネットワーク

患者情報の共有

  • 訪問診療で状況
  • 訪問看護の記録貼り付け
  • 訪問服薬の状況
  • 訪問介護の状況
  • 通所での状況
  • 連絡事項などの書込み