ナカノ在宅医療クリニック見学記


 開業して14年。外来一辺倒から、患者さんの高齢化に伴い、徐々に在宅が増えてきました。
私の最後の仕事は、在宅をきちんとやって、今の患者さんたちを看取ることだと感じ始めたころ、先生にめぐり合いました。
何度かダイナの会でお話を伺ったり、論文を拝見し、大変感銘を受けました。私のような行き当たりばったりではなく、きちんとしたオピニオンのもと、在宅療養をシステム化されている先生の所を、是非一度見学させていただきたいと、思っていたところ、今回のチャンスが巡ってきました。

朝8時30分からの訪問看護ステーションでの活発なミーテイングは、さながら準夜勤から日勤への病棟の申し送りを連想されるものでした。
往診車に乗って、いざ、往診同行。
患者宅は病室、道路は廊下、朝のミーテイングは、病棟カンファレンス、往診は病棟回診、クリニックは医局という先生の描かれたモデルは見事に実践されていました。
宅老所との見事な連携も実際に見せていただきました。
107歳のご主人を先月なくされた方の家では、ドクターとナースが自然にお線香をあげる、その姿にも心が和むのを感じました。

「在宅では訪問看護ステーションのナースが力を発揮する」という先生のお言葉を心に刻み、ナースの教育にもっと力を入れたいと思っています。

前夜祭の伊勢海老とあわびとカワハギの刺身、とてもおいしかったです。

なかなか言葉に尽くせませんが、本当にありがとうございました。