ナカノ在宅医療クリニックを見学させて頂いて】

看護師  小松千代美 

914日、先進的な在宅医療をしている「ナカノ在宅クリニック」を訪問する機会を得た。

当院と同じ電子カルテを使っておられることと、どのような使い方をしているか。また、当院
との違いなど毎日の業務の中で参考になることを目的に見学させて頂きました。

830分からのカンファレンスでは、各々のカルテを開け意見交換や確認事項をされていた。訪問車内でも、ドクターと看護師ともカルテを開け、症状や検査データーなど細部に亘って意
見交換し、居宅へはドクターがカルテを持参し、症状などの記録、服薬の確認、検査データー
や処置、次の予定など一般外来診療と変わらない内容であった。訪問が終わるごとに車内で記
録し、他スタッフへ情報を提供されていた。

訪問看護では、ひとり一時間の予定で仮のカルテ(冊子)を持参し、症状の観察、ケア、リハ
ビリをこなし決まった用紙に記入し、帰院後に電子カルテに記録されていて、同じ目線で看護
することに気付かせて頂きました。
(電子カルテの持込は、拒否したり、嫌な顔をされる)

また、医材料を手近にあるものを利用し在庫をおかない主義と聞く。気切部、胃瘻部の汚染
の拭き取りはティッシュで、また、アルコール綿の代用に煮沸した綿花を使用していた。器具
の消毒も家人が行い清潔、不潔区別を理解し、手馴れた吸引操作をされていた。さらに、ヘル
パーの介入が多く、褥瘡の処置、浣腸、吸痰
etcそれぞれ分担が確立し、患者様を中心にドク
ター、ナース、ヘルパーなどが輪をつくり、素晴らしい連携プレーをされており、ここにも情
報の伝達の大切さを実感いたしました。

先生、看護師さんは介護者へのねぎらいの言葉かけも忘れずされていて、お互いの信頼関係
が厚いものと推察しました。

ナカノ在宅医療スタッフの皆様には、朝早くから色々お世話になり有難うございました。

今後とも健康には十分留意され、ますますのご活躍を期待いたします。

平成1810月19